最近、お客様から老犬ホームの問い合わせが増えてきました。
マスコミからの取材問い合わせもちょこちょこと有り、その対応もさせてもらっています。
テレビ取材は、企画内容をお聞きして、対応出来ないな~?と思う事が度々です。
テレビ取材的には、寝たきりで、か弱い老犬が一生懸命生きてるってシーンを撮りたいようなんですね。
しかも、飼い主さんとの久しぶりの対面シーンとか要求されるんですが、なかなか先方の日程に合わせて面会などありませんし、弱々しい老犬が居る訳でも無いので、お断りした次第です。
そもそも、ダディーに来た当初は弱っていた老犬が、何故か元気になってパワフルになることが多いのです。
例えば、ダックスチャコ君
三年近く前から居るのですが、来た当初はレバーの様な血を吐いたり、血便が出たりと、長くもたない子かなと思っていました。
飼い主さんのご意向で、痛がったり苦しんだりしなければ、過度の治療はしないで、との事でした。様子見をしておりました。
しかし、来所してからは痛がることもなく、ダディーで他のワンコ達とのびのびと過ごしいると、徐々に元気になり、体調も良好で食欲も旺盛になりました。
そして、柴タロー君。
入所時は脳梗塞からの認知症で、寝たきり少し手前でした。
認知症の夜鳴きが酷く、店長も最初の3日は睡眠不足に。
昼間は犬用の歩行器を付けて、好きに過ごしてもらいました。
すると、夜中に熟睡のできる通常の生活状態に戻り、あまり歩けなかったタロー君が今ではスタスタと軽やかに歩いてます。
入所して回復してくれることは、とても嬉しいです。
ダディーの環境も、良い方向に作用しているのでしょうね。
群れで生きる習性のワンコ達。
他のワンコとの触れ合いで、本能的に活性化しているのかなと思っています。
老犬ホームの新入生はもちろん、ペットホテルでは毎日、入れ替わり立ち替わり新しいワンコが訪れます。
その度に、新しい匂い、鳴き声に触発されて、老犬たちの生きようとする力が出るのかなと感じています。
店長が、前店舗で生涯預かりを始めた当初、全国でも老犬を預かる施設は数えるくらいでした。
しかし今では、結構な数がヒットしてビックリ!
全国にたくさん出来たようです。
お問い合わせのお客様に、このようなことを聞かれます。
「預けるには、どういう施設が良いのでしょうか?」
お客様が望んでいることが何なのか分からないので、
一概には言えませんが、ポイントは以下だとお教えしています。
ホームページなどをよく見て、
実際に施設を見学させてもらって、
ワンコ達が暮らす環境を確認する。
老犬になると、下の垂れ流しは当たり前になります。
ある程度の匂いは仕方ないのですが、目に染みる様な匂いがある施設では、下の世話を疎かにしてる証拠ですね。
また、見学させてくれない所は最初から論外です。
お客様に、見せられない管理をしているのでしょう。
切羽詰まった状態で、今日からでも預かって欲しい、
というお客様もいらっしゃいます。
しかし、老犬ホーム側としましても、お客様のこともワンコのことも分からない、また、施設のことも理解していただいたうえでないと、お預かりすることは難しいのです。
そうなる前に、
気になる施設を見学して回るのも良いかと思いますよ。
ダディーもご見学大歓迎ですので、是非いらして下さいね。