老犬ホームとは?知っておきたい利用条件や選ぶポイントを紹介

近年、加速度的に進んでいるペットの高齢化。
愛犬が認知症になってしまい徘徊が止まらない、1日中吠え続けて近所迷惑などの理由で困っている人もいると思います。
そのような人たちにおすすめしたいのが老犬ホーム。
老犬ホームは人間の老人ホーム同様、老犬を介護・お世話してくれる施設です。
ここでは、老犬ホームとは何か、老犬ホームの利用条件や選ぶときのポイントを紹介します。

老犬ホームとは

老犬ホームとは、その名の通り老犬を介護やケアする施設となります。
老犬介護・老犬ホーム情報提供サイト「老犬ケア」によると、老犬ホームは全国で50施設もあり、2021年4月現在で596頭の犬が入居しています。

「自分自身が高齢になってしまい介護や入院が必要で愛犬を世話できない」「愛犬が障害を持ってしまい、付きっ切りの付き添いが必要となった」などの理由から老犬ホームの利用を検討される方が多く、今後も施設や入頭数は増えていく可能性が高いでしょう。

老人ホームでは基本的に終身利用となりますが、老犬ホームは最短で1ヵ月、最長で生涯愛犬を見守ってくれます
老犬の介護から一時的に離れることが大切な時もありますし、愛犬が他の犬と日常的に触れ合うことができる環境を作ることができるので、利用を検討してみるのもいいかもしれません。

ちなみに、海外にも老犬ホームはありますが、老犬は安楽死をさせることが当たり前という考え方が多いと聞きます。
最後まで命を見守りたいという人が多い日本だからこそ、老犬ホームも多く、老犬介護に必要なものを手に入れやすい環境にあるようです。

参考サイト:老犬ケア

老犬ホームの利用条件

老犬ホームのなかには、料金プランによって異なったり、なかには年齢制限やワクチン接種の有無などを確認するところもあります。
ここでは、老犬ホームの利用条件をお伝えします。
(施設によって利用条件は異なります。詳しくは各施設のウェブサイト等をご確認ください)。

1.年齢

老犬ホームのなかには、10歳以上でないと預からないなどの制限を設けているところもあります。

2.ワクチン接種

ワクチンを接種していることが条件で、ワクチン接種の証明書の提出を求められるところもあります。
狂犬病ワクチンやコアワクチンなど接種しておきましょう
ただし、年齢や持病によってワクチン接種が出来ない場合も有ります。その場合は獣医の証明書を添えて相談してみましょう

3.寄生虫駆除

寄生虫が消化器官に存在している犬もいます。
感染症を引き起こさないためにも、それらの老犬は受け入れないホームもあります。

選ぶときのポイント

老犬ホームの選び方のポイントを紹介します。

1.立地・場所

まずは施設の場所を確認しましょう。
老犬ホームはまだ数が少ないですが、できれば自宅の近所にある老犬ホームが望ましいです。

老犬ホームは決して飼い犬の介護や世話を放棄したわけでなく、専門施設に入所しただけ。
老人ホーム同様、飼い主が定期的に様子を見に行ってあげたほうが犬や世話をしているスタッフにとっても喜ばしいです。

またもう臨終が近い老犬の場合、遠方だと、死に目に駆け付けられなくなる可能性もあります。
飼い犬の死に目にあえず、後悔する飼い主さんもたくさんいます。
ペットロスにならないためにも、なるべく頻繁に会える場所にある施設を選ぶようにしましょう。

2.施設の設備

飼い犬にとってストレスない生活環境であるかを確認します。
ケージは狭くないか、防音・空調管理はされているか、運動施設は充実しているかなどチェックすべきポイントはたくさんあります。

3.サービス内容

食事や運動、介護、睡眠環境など施設のサービス内容もチェックしておきましょう。
例えば、食事は手作りか市販のドッグフードか、1人のスタッフが何頭の犬を飼育するのか、病気やケガなど緊急時の対応はどうなっているのかなど確認しておく必要があります。

4.スタッフ、サポート体制

どのような人たちが働いているかも、見学時に確認しておくといいでしょう。
動物取扱責任者などの資格保有者かどうかも判断材料の一つです。
犬に対して愛情だけでなく適切な知識を持っているか。
「可愛い!」だけで務まる仕事ではないので、ちょっとした会話などからスタッフを知ることも大切です。

また、いつ何時飼い犬に変化が起きるか分からないので、スタッフが24時間常駐しているかなどサポート体制も注目しておきたいところです。
近くの動物病院と連携しているかなども、しっかり調べておきましょう。

5.料金・価格

老犬ホームの価格は施設によってばらつきがあります。
一般的に入所金や年間利用料金などがかかります。

「老犬ホーム利用料金調査(2016年5月)」によると、入所金の平均は15万7,545円、年間利用料金は56万6,407円だそうです。
その他、入所時に入所金とは別に保証金・医療費(注:未使用分は契約終了時に返却)を設定している施設もあり、その平均は8万896円でした。

あまり高いお金はかけられない……という人もいるかもしれませんが、安すぎるところは扱いや体制が悪い可能性が高いです。
悪徳業者にだまされないためにも、自分の目でしっかりと確認し、適切な料金体系の施設に入所させましょう。
愛犬(命)を預ける所なので見学時に気になる事をしっかり質問しましょう。

愛犬に合った老犬ホームを選んで、幸せな老後を過ごしてもらおう

以上、老犬ホームの利用条件と選ぶときのポイントを紹介しました。
「愛犬と最期まで一緒に過ごしたい」と願う飼い主さんは多いですが、人間同様犬も高齢になると足腰がきかなくなり、痴呆が始まることも…。責任感の強い頑張り屋さんの飼い主さんほど、介護によって共倒れになるケースが多いです。
そんなとき役に立つのが、老犬ホーム。
老犬の扱いに慣れたスタッフがあなたのワンちゃんを代わりに世話してくれます。
「愛犬の世話を任せたい」と考えている人は、ぜひドックハウス・ダディーの老犬ホームの活用を考えてみてください。

 

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